double fact

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「僕たちは死人なんだよ。」
「私たち、まだ死んでなんかいないわ。」
「肉体的にはね。でも、同じことなんだ。生きることも、死ぬことも。」
「... ねえ、私の胸、好きじゃない?」

様々な二重性を内包する身体、そして生きることそのもの。

ジョージ・オーウェルの『1984』から、私たちは生きていると言えるのだろうかと問う主人公たちの会話を引用しながら、生の実感に確信を持てないまま、それでも生き続ける人の姿とその身体の在り方を、独特のユーモアを交えつつ描いた。
舞台上では、一人のダンサーの身体が写真や映像に映し出され、それらが生身の身体と共に等価物として並置されていく。現実の身体と映像や写真の中で表象された身体の間の奇妙な緊張関係の中で、それぞれが自己の存在を主張し始める。


初演 / 2010 年、 横浜 ST スポット(神奈川)
上演時間 / 30min

構成・振付・演出 / 木村悠介
引用テキスト / ジョージ・オーウェル『1985 年』
出演 / 松木萌、吉本和樹、木村悠介
写真提供 / 吉本和樹 ガジェット製作 / 坂本隆生
記録写真 / 金子愛帆
NPO 法人 ST スポット横浜主催「N.N.N.」参加作品

「N.N.N.」
企画制作:ST スポット
監修:KENTARO!!
共催:横浜市
助成:アサヒビール芸術文化財団
特別協力:急な坂スタジオ 協力:Crackers boat、CAN,Inc.