金時鐘の詩に罵倒を押し殺して生まれ出たかような言葉の感覚を読み取り、本作は長期プロジェクト「罵倒の作法」のクリエイション第一弾として上演された。ある人々の身体に刻まれた記憶と声、拭い難い記憶を抱えたまま生きていかねばならない日々の中で紡がれた言葉、そのような言葉を抱えた生の在り方に着目し、同時に、他者の言葉を語ることを生業とする俳優という演劇の根幹をなす特異な存在によって描き出しうる生の可能性を探求した。
初演 / 2022年、テルプシコール(東京)、The side(京都)
上演時間 / 90min
演出 / 木村悠介
テキスト / 金時鐘『集成詩集 原野の詩』(立風書房)
出演 / 磯和武明 伊藤彩里 井上知子 三鬼春奈 三田村啓示
照明 / 杉本奈月(N₂ / 青年団)
衣装 / 新庄範子
舞台監督 / ステージワークURAK
演出助手 / 山崎恭子(居留守)
宣伝美術 / 相模友士郎
制作 / 金井美希
文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
主催 / &Co.